10/12続き
12時ギリギリ過ぎて宿をチェックアウト。
荷物だけ置かせてもらい、W朝食でお腹も減ってないので早速出発。
蚕が見られると、クマちゃんに教えて貰ったシルクファームまでは
結構な距離なので、バイクタクシーと交渉。
3人で溜まってるドライバーに声を掛けると、商売の下手そうな1人に代わって、
もう2人が交渉に応じてくれる。面倒見がいい。
英語が出来ないと安く乗せてくれるんだろうか?
指差し会話帳を片手に連れて行ってもらうも、道に迷う…No…!
この人、ドライバー初心者なのかもしれない!
…というわけで、アーティザン・ダンコールのシルクファームへ。
アーティザン・ダンコールは、フランス人経営の、工芸支援活動を行っている団体。
シェムリアップ・プノンペンの空港の免税店にも入っている、
カンボジアではとてもメジャーなブランドといったところ。
シルクファームは伝統工芸品の技術学校・工場・直営店を兼ねている。
入るとすぐに、日本語を話せるスタッフが案内してくれる。
彼は、日本語繋がりか、クマちゃんとも顔見知りだそう。

庭が高級ホテルのよう。
植え込みにはタイや日本の桑が植えてあり、紹介してくれる。
庭の外側にある桑畑も眺められるようになっている。
次に蚕の建物に案内される。
虫がダメという人もいるので、蚕の案内はブログ最後に追記しました。
末尾の、続きを読む>をクリックすると開きます。
蚕の後は、シルクの工場へと移る。
伝統の森でも見た、繭の煮出し。
ここでは、内繭と外繭で糸を使い分けるために、煮出しの段階から分かれている。

小さい方がオスで大きい方がメス。
ここではオヤツ蚕は食べられなさそうですね。
糸紡ぎ。森と同じ道具もあった。

繊細な方が内繭、粗いほうが外繭を紡いだモノ。
機械がでっかいぞ!でも動いてる所は見られず…

この日は日曜日だったので、従業員の数も少なく、3分の1くらいしか稼働してませんでした。
括りの作業。すごく手速い!
ここではナイロン製の紐を使っていた。
「昔はバナナの木から紐を作っていた」と説明される。森では使われていたな…
多分、検品中。
織りの工場へ。
右手に持っている道具を、頭の上の方でリズミカルに振っていた…
一体どういう仕組みなのか?
ところで、案内をする通訳スタッフは入り口で待機していて、
お客さんを見て欧米系なら英語や仏語、
アジア人なら中国人・韓国人・日本人を聞いて、それぞれ担当につく。
私は受付で聞かれる間も無く、日本語で案内されたので、
なぜ分かったか聞いてみると、
同僚に、日本人と教えられたから、だそう…
同僚って…アレ!?
一昨日、クマちゃんを伝統の森に連れてきて、一緒に素麺をすすった、
バイクドライバーの友達じゃないですか!?
聞けば、英語を話しシルクファームに勤めている、クマちゃんの弟さんだった!
気を遣って、友達ってことにしたのかも。
流暢な英語で立派に働いてらっしゃいました。素晴らしい!
工場現場の後は、カンボジアシルクについての展示室へ。
織り機を始め、森で見たのに近い道具が一通り展示されていた。
骨董品という扱いなのか?
大きいピダンも1枚掛かっていた。

最後の方は、カンボジアの様々なシーンの民族衣装が並んでいた。
蚕の繭をふんだんにあしらったウェディングドレス!
このセンスはいかがなものか?と思う…
展示室の後には、ショップに辿り着くようになっている。
撮影禁止なので写真は撮れず…デザインのパクリ防止なのか?
広い店内は、まるで青山辺りのインテリアショップのよう。
服やバッグの他にも、インテリアのファブリックや、雑貨が並ぶ。
どれもオシャレで、女性にプレゼントしたら喜ばれそうだけど、
さすがにお土産価格で、いいお値段します…。
けれど逆に、日本のデパートで買えそうな物ばかり。
もしかして、どれもフランスのデザイナーの物かもしれない。
いい意味でも悪い意味でも、カンボジアらしさは少ないです。
どの観光地にもあるような、カンボジア版のシルク民芸館といった感じ。
それこそ、時間の少ないツアー客が、カンボジアのシルクを知るにはうってつけだと思う。
けれど個人旅行派の自分としては、もっとカンボジアらしいところが見たいと思ってしまう。
見せて貰った作業場も、IKTTの工房を見た後だと、正に工場。
職人は、殺風景な環境のせいか、お客さんの往来のせいか、
談笑出来る雰囲気ではなさそうで、黙々と作業をしていた。
まあでも、日本の仕事もこんなもんでしょう。
むしろIKTTの工房が、ゆったりし過ぎているんだと思う。あのペースじゃ漫画は描き上がらない。
それはそもそも、目指しているものが違うからだろう。
IKTTは非営利団体で、資本を生む以上に、質の高い布を生むことが求められている(と思う)。
森本さんは、昔から布には3つの役割があると言っていた。
一つ目は、精神世界、神仏にお供えするもの
二つ目は、王侯貴族、上流社会の人々のもの
三つ目は、日常着。カンボジアのクロマーなど、生活に使う物
この三つだ。
きっと、IKTTの布は一つ目に、
アーティザンの布は二つ目に、
市場で手に入る布は三つ目に分類される感じだと思う。
IKTTのピダンのような布は、なにより品質とセンスが重視で
どんなに欲しても、森本さんご本人が作り出すことは出来ない。
カンボジアに居る人達が作ってこその物だから、
森本さんは彼らの作り方を尊重して、ひたすら支援に徹したんだと思われる。
けれど、このアーティザンの布は、自分達が欲しいデザインを、
カンボジアの材料を使って、自分達のやり方で作らせている感じ。
(違ってたらすみません)
お金を産むノウハウは、先進国の方が持っているし、
それを踏襲した方が、利益に繋がるし雇用も増える。
頭では分かるけど、みんなお金が欲しいとも言ってたけど、
単純に、観光地としてつまんない。
はるばる遠いところから旅行しに来てるのに、どこの国にもあるような工場よりは、
その土地特有の道具を使った工房とかのが、行って見て面白い。
しかし私も含め、インタビューしたIKTTの職人さん達も
みんなお金が欲しいと思ってる訳で、
品質や面白さと、利益や効率化との間で
ジレンマを抱えちゃうなぁ…なんてことを考えてしまった。
シルクファームのショップを出ると、オープンカフェがある。
お腹が空いてきたので覗くけど、カンボジアっぽくないのでやめる…
なんだかんだ言ったけど、あれだけ案内してもらったくせに、
一銭も払わなかった…申し訳ない気持ちになる…
シルクファームからオールドマーケットへ向かう。
国道6号線は、日曜日なのに道路工事をしてた。
女性の作業員もいる。暑そう…お疲れ様です。

不発弾の標識。前回の旅でも見たけど、シェムリアップにもあるのか…
どう気を付ければいいんだろう…?
オールドマーケット到着。お腹も空いてるけど暑い!
とりあえず、フルーツシェーク屋さんにオススメを聞いてオーダー。
マンゴーとパッションフルーツ。
待っている間、正装を来た人達の行列がゾロゾロ。
結婚式?と思ったが、お祭りと教えられる。カティン祭りの関係か?

シェーク屋さんに、ここで飲め!といわれてその通りにしたら、
カップに入り切らなかった、ミキサーの中身を継ぎ足してくれた!良い人だ!
飲みながらマーケット…と思うも
先にIKTTのショップに向かうことにする。
朝、ポピュラーのレストランで包んでもらったレモンパンケーキを
置き忘れてたことに気付いたので…
けれど、置いてあったはずの場所に無い。処分してくれたのかもしれない。
再び、店を覗く。
工房は日曜日で休みなのか静か。お客さんも私一人だった。
初日にあった、気に入った布は、まだ同じ場所に掛けてあった。
それともう一枚、使いやすそうな薄黄色のストールも気になってた。
来週、友達の結婚式に出るので、良い羽織モノがあったら買ってもいいよね…
とも思ってて、財布の紐はかなり緩い状態になってる。
絣か無地か…羽織り比べてみる。
ストールも良い感じだけど、絣はすごい!
ちんちくりんな私でも、大人のマダムに変身させる!
けれど、ストールの値段の11倍!!
わーーーーどうしようーーーー!!!
お腹が減り過ぎて頭がまわらない…
とりあえずゴハン食べてから考えよう…そう思って店を出て、道路に出てから立ち止まる。
時間が無いから、ここで店を後にしたら戻って来れなくなるかもしれない。
気に入った布が2枚もあったのに、持って帰れなくなるかもしれない!
再び戻って、薄黄色のストールをレジに持っていく。
第一希望は、当然絣だけど、折衷案をとってしまった。
いいよ…無地は薄いし軽いし、きっと沢山使い倒せる。
絣じゃ、もったいなくてタンスの肥やしにしちゃってた、きっと。
次来る時は、絣のお気に入りをゲット出来るように
働こう…真剣に働こう!!(2度言ってみた)
ヘトヘトになってオールドマーケット付近へ戻る。
もうゴハンを食べる時間が無いけど、喉乾いたしトイレも行きたいし、とりあえず座りたい!
お土産のクラタペッパーを買った店で、日本人のスタッフに、ちょっと休める店を尋ねると、
「ブルーパンプキンさんなら間違いないです。」
と勧められて行ってみる。
パンとケーキとアイスのお店だ。
日本にもありそうだし、食べ物も日本と値段が変わらない気がする、つまりお高い。
コーヒーとブラウニー買って、やっと椅子に座る…疲れた…

ブラウニーは、今まで食べた中で最高峰に美味しかったです!
チョコとナッツがゴロゴロ!甘い物補充で生き返った!
オールドマーケットで急いでお土産を買う。
昔は、旅の楽しみと言えば買い物だったのに、今では観光の方が楽しくなってる。
気持ちって変わるもんですね。
…とか良いながらも、予定の時間を過ぎてしまったので、
トゥクトゥクに乗って急ぐ。
さようならシェムリアップ!
宿の荷物ピックアップして空港へ。
ギリギリ遅れてチェックイン。
シェムリアップの空港は工事してた。
次に来る時は、より大きく、よりキレイになっていそう。
13年前は小さくて暗くて怖かったのに。
シェムリ~ハノイの機内食。パンに蒲鉾を挟むって発想は今まで無かったです。
ハノイ到着。トランジットで3時間待機。
残りお土産を物色するも、シェムリのがセンスが良かったなと思う。
お土産ベトナムコーヒーを購入した後、ネットしたり、読書したりしていた。
そう、コレを。
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滞在した後に改めて読み返してみると、大概のことはこの中に書いてあった。
予習してれば、もっと話を拡げられたのかもしれない…orz
でも、理解度は深くなったなぁと思う。
深夜0時過ぎ…眠い…

しかもこのベトナム缶コーヒー、あまり美味しくない。
眠気と闘いながら機上へ。
日本付近は大型台風で揺れるからと、早々に機内食が運ばれる。
どんなに眠くても、出されたら平らげなくちゃ!

でも、眠くて味はよく分からなかった。
そして、寝て起きたら成田だった。
疲れが抜けない…
成田でリュックを引き上げたら、チャックが疲労骨折してました。
長い間ありがとう、お疲れさま!

コンクリートジャングル東京は、ひんやりしてキレイな街並み、伝統の森と大違い。
つい2日前まで、電気が夜にしか通らない自然の中にいたのが、ウソのようだ。
しかし…途中デパートのトイレに立ち寄り、
フタをセンサーで開けるタイプのゴミ箱を目にした時は、
電気のむだづかいやろ!?と思う。日本の気遣い激しすぎる…
疲労困憊ですが、無事家に帰り着きました。
長々、お付き合いありがとうございました。






















































































































